よみもの
2018.09.28
「お姉ちゃんの結婚式」

『天国の父と母も今日の日を喜んで空から見守ってくれてるとおもいます』

新婦さまの弟さまが謝辞でおっしゃった言葉

 

新婦さまのご両親は 新婦さまが学生の頃に他界されました

 

それからというもの ご親戚やご近所の方々

お父様が残していってくださった会社の社員の方々に支えられながらも

 

-弟と妹が寂しくないように自分がしっかりしなきゃ-

ご自分のことより 家庭のこと 会社のことを一番に考えてきた新婦さま

 

ほんとは両親が亡くなって寂しかったはず 苦しかったはず…

 

 

そんな弱音は見せない新婦さまの寂しさや苦しさに弟さまは気づいていたからこそ

結婚式の結びの挨拶のとき

 

「本来なら新婦家がマイクを持つことはしないのでしょうけど」

 

そう前置きをして
あえて皆様の前でマイクを通して新婦さまに

『ありがとう おめでとう』

伝えたかったのだとおもいます

 

“謝辞をするのは新郎家のみ”

「本来なら」や「一般的には」で考えていたら

弟さまの想いが新婦様や会場にいる皆様に伝わる機会を逃していたかもしれません

 

でも

結婚式で伝えたいことを伝えたい時に

しきたりが邪魔をするならそれは必要ないもの

そう謝辞をうしろで聞きながら おもいました

 

弟さまが伝えたかった

“ありがとう”と”おめでとう”は
ずっと心の中でずっと思っていたけど ずっと言えなかったこと

結婚式の日だから言えたこと

今日はお姉ちゃんにとってこれからもっと幸せになる一歩めの日だから

 

これまで一人でたくさんのことを抱えてきたお姉ちゃんに
もう家のことも兄弟のことも大丈夫だから

自分の人生を歩いて幸せになってほしい

 

そんな想いが込められていました

 

会場中のみんなみんな泣いていて

これまで3姉弟を見てきたから “おめでとう”が溢れていました

 

 

上を見上げると雲ひとつないコバルトブルーの空

青が透き通っていてほんとに ほんとにきれいでした

 

新婦様と弟様と妹様 会場の皆さんの様子を嬉しそうに見守っている

お父様とお母様が本当にそこにいるような

そんな気がしました

 

 

 


福岡を拠点に会場に所属しないフリーウェディングプランナーhokuleaです

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